多くの人が悩まされる「思い出し怒り」。
この怒りは過去の出来事に対するもので、ふとした瞬間に蘇り、私たちの心を掻き乱すことがあります。
この記事を読むことで、同じような悩みを抱える方々の手助けになれば幸いです。
私は子供の頃から思い出し怒りと共に生きてきました。。。
怒りを思い出さないようにできれば、生きるのがかなり楽になりますよ。
過去に対する怒りの再燃
「思い出し怒り」とは、過去の出来事を思い出した際に再び怒りを感じる現象です。
例えば、誰かに裏切られた経験や不当な扱いを受けたことを思い出したとき、その怒りが再び燃え上がることがあります。
このような感情は、ストレスを引き起こし、私たちの精神的な健康に悪影響を与えることがあります。
思い出し怒りが引き起こす影響
なぜ怒りを忘れられないのか
怒りや嫌なことは自分のために早く忘れた方が良い、ということは頭で十分理解しているはずなのに、どうして何度も不意に思い出してしまうのか。
怒りを繰り返していたら、その都度ストレスが溜まり、ゆくゆくは鬱になってしまうこともあります。
どうして生きるのに不都合なことを自分に対して繰り返ししてしまうのか…
なんとその原因は生きるための生存本能なのです。
生きるために鬱になる…、本末転倒な本能です。
人間社会には余計な本能ですよね。人間も所詮どうぶつです。
防衛機制
防衛機制とは、不快な感情を避けることで精神的な安定を保とうとする、自分を守るための心の動きのことです。
忘れられない怒りは、次に来るかもしれない不快な感情を回避するための自己防衛。防衛機制が働いているということです。
危険や脅威を感じたときに、それに対抗するために怒りを感じることは、生存本能としては重要なことですが、行き過ぎると自分の首を絞めてしまいます。
怒りの感情を忘れられないのは防衛本能が人一倍強いからなのかもしれません。
本能を変えることは困難なので、そんな自分を受け入れることが大切です。
思い出し怒りとの闘い
私は現在も思い出し怒りと闘っていますが、怒りは時間と共に薄れていくものです。
うまく対処できれば、それを早めることができるかもしれません。
私なりに「思い出し怒り」の発生をできるだけ早く静めるおすすめの方法を以下にまとめてみます。
ステップ1:怒りの原因を探る
怒りの原因を探ることで、どのような状況や人が自分を怒らせるのかを理解できるようになります。
これにより、自分の怒りのトリガーを知ることができ、自己理解が深まります。
自分が怒っている原因を脳内でもいいので言葉にしてまとめると、理性的になって感情を抑えることができる上に、今後同じような脅威が襲ってきたときに冷静に対処することができます。
ステップ2:意識的に忘れようとする
怒りを思い出してしまいそう、または思い出してしまった時に、「あー!あー!あー!あー!」と脳内でかき消すように叫びます。
脳内じゃなくて実際に叫んだ方が効果がありそうですが、思い出した時に叫べる状況とは限りません。脳内でも十分効果があるように私は思います。
でも実際に「うわぁー!」と叫んで近くの人に「どうしたの!?」となれば話を聞いてもらえるきっかけにもなります。
実際に話をして聞いて貰えば、スッキリして怒りを軽減できる可能性もあります。(性格によっては話すことでぶり返して逆効果な場合もあります。)
ステップ3:印象強い思い出を重ねて上書きする
意識的に思い出を作ろうとします。
毎日が同じだと、なかなか怒りという強烈な記憶を薄めることができません。
なので、少しの時間でもいつもと違うことを意識的に行ってみるのがおすすめです。
普段は行かないような場所やお店に行ってみたり、遊び体験しに行ってみたり。
そういった強烈ではなくとも普段とは違う小さな思い出を積み重ねることによって、怒りの記憶を薄めることができます。
私は今ステップ1・2をクリアし、ステップ3をやっているところです。
もう少しで解放されそうな予感がしてます。
なぜ良い記憶は忘れがち?
ネガティブな出来事は感情的に強烈であることが多い上に、自己反省や反芻によって繰り返し考えてしまい、結果として記憶が強化されます。
一方、ポジティブな出来事はその感情的インパクトが弱いため、記憶に残りにくいことがあります。
思い出し怒りをしてしまうのは決してあなたがマイナス思考だからというわけではなく、人間はそういった生き物なのです。
「どうして私は悪いことばかり考えてしまうのだろう」と自分を責めるのは無駄なのでやめましょう。
人間、誰しもがそんなもんですから!
おわりに
思い出し怒りは、誰にでも起こり得る感情です。
思い出し怒りに悩まされている方は、ぜひこの記事で紹介した方法を試して、ストレスを極力溜めないようにしましょう。
平穏な心を一刻も早く取り戻し、より豊かな人生を歩んでいってください。