労働者にも経営者にもデメリットしかないです。その理由をまとめました。
事前に会社に引き止められないように予防する方法は以下の記事を参考に読んでみてください。
あなたの退職を引き止める会社の心理とは?
代わりの人材を見つけるのにコストがかかる!
新たに求人を出すのにはコストも手間もかかるのでなるべく避けたいでしょう。
生産性低下のリスクがある!
代わりの人材が見つかるまでの間はもちろん、代わりが見つかったとしても辞めていったあなたの代わりになる実力があるかわかりません。
優秀なあなたにいて欲しい!
あなたがお気に入りなので純粋に他にいって欲しくない場合もあるでしょう。優秀なあなたがいなくなってしまったら会社が傾いてしまうかもしれません。
引き止めに遭遇したときの対応策
辞めると決めたなら、会社側の引き止めに応じないのがおすすめです。
あなたが辞めると決意するほどの問題があったはずです。それを忘れないようにしましょう。
簡単に揺らいでしまうと、後に後悔することになるかもしれません。(実体験)
後悔しても一度引き止めに応じてしまうと、余計辞めにくくなってしまうリスクもあります。
給与や待遇改善を提示された場合の対処法
内容が良いと思ってもその場ですぐ提案に乗るのは良くありません。
その場の雰囲気や後ろめたさに流されている可能性もあります。
そんな時は、「考えてみます」と言って一旦持ち帰るのが良いでしょう。
返事をその場ですぐ催促されるようであれば、相手はあなたを思い通りに操作しようとしているだけです。あなたの人生のことまで相手は考えていません。
一旦持ち帰った場合は、自分の希望を洗い出して本当に居続けることが正しいかよく考えてみましょう。
人間関係や会社のやり方に疑問があって退職という選択に至った場合、待遇改善されたとしてもそれに引き続き耐え続けなければいけないということを忘れないようにしてください。
感情的な引き止めに対する冷静な対処法
「あなたが居なくなったら会社が潰れてしまう」と縋られるような場合。
法的に、労働者には「退職の自由」があります。
あなたが居なくなって困るというのはただの会社の問題です。
あなたのような人材を育成できない会社の問題です。
辞めないで欲しいと経営者に言われた場合、「私の人生のために、あなたの人生を犠牲にして」と言われてるのと同然です。
経営者と労働者は対等です。
労働基準法第2条に「労働条件は、労働者と使用者が、対等の立場において決定すべきものである」とあります。
お世話になった義理があるかと思いますが、あなただって会社に多く貢献してきたので対等です。
辞めるに至るまで会社は追い込んだのに、泣き落としだけで待遇改善も提示してこなければ、それは使用者が圧倒的有利になり、対等の立場ではありません。
対等な関係が保てないのであれば、引き止めを受け入れても後悔するだけです。
引き止めた後の会社側のデメリット
もし引き止めた人が会社に残ってくれた場合、その労働者のマインドはどんなものなのか。
私が当事者なので、私のマインドを参考に…
まず、退職を伝えるまでにどれくらい労働者は悩んだのでしょうか。
肉体的・精神的に苦痛であれば、限界を感じた時に退職を伝えるでしょう。
将来が見えない・他の職に就きたい場合、現状との比較をたくさんした上で退職を伝えるでしょう。
労働者が退職を伝えた時は、もうすでに心が決まっている状態です。
肉体的に限界の場合の労働者
続ける時にはもう限界を超えた状態です。
その労働者はすぐに体調を崩してしまうでしょう。
会社との因果関係が明らかであれば労災が認定される場合もあり、損害賠償を請求される可能性もあります。
そうならなくとも、徐々に遅刻や休みが増え、結局はフェードアウトしてしまうかもしれません。
肉体的に苦痛な状態の労働者を適切に休ませない限り、ただ会社側がリスクを背負うだけです。
精神的に限界の場合の労働者
同じく、続ける時にはもう限界を超えた状態です。
抑うつ状態で正しい判断ができず、会社の言いなりの状態かもしれません。
会社に残った時点で絶望をし、内心は会社=敵になっているかもしれません。
抑うつの状態はミスを連発してしまうものです。会社にとってそのミスは大きな悪影響となるかもしれません。
悲観的になり、会社を恨んで後に問題行動に発展する可能性も秘めています。
精神的に限界の人が社内にいる場合、他の労働者にも悪影響を及ぼします。
そこまでして働かせる会社に対して疑心が芽生え、他の人が辞めていく可能性があります。
精神的に苦痛な状態の労働者を適切に休ませない限り、ただ会社側がリスクを背負うだけです。
将来が見えない・他の職に就きたい場合の労働者
現状のままだと将来が見えない場合、他の職に就きたい場合の労働者を引き止めた場合。
現状が変わらなければ、働くことに意欲が湧くはずがありません。
ただお金のために惰性で働くだけです。
このような人は、他のやる気のある労働者に悪影響を与えます。
倒産につながる負のサイクルが生まれるきっかけになるかもしれません。
人は一度潰れてしまったら以前のパフォーマンスに戻るのはなかなか難しいです。
退職後のケアと新たなスタートへのアドバイス
無事に退職できたとしても、退職後はいろんな思いで精神的に病んでしまうことが多いかと思います。
疲れていたら、思いっきり休んでください。
転職をする場合は、できれば入社するまでの期間を長めにとって自分を労ってください。
休んでいる罪悪感があれば、休み続けていくうちにそれは徐々になくなっていきます。罪悪感がなくなるまで休んでみてください。
しっかりケアをしてからじゃないと、新天地でもまたすぐに疲れてしまいます。
働き方は無限にあります。
これを機に、自分で事業を始めてみたり、フリーランスに挑戦してみるのもいいかもしれませんよ。